国・地域別在住外国人女性
バングラデシュの女性
バングラデシュにおける女性への暴力とその対策
バングラデシュにおける女性への暴力の実態
- 15 歳以上の女性の 87%が暴力を経験し、65%が身体的なDVを経験している。(1)
- 性暴力の警察への届出数は、年間 13,000-18,000 件で推移(人身売買や誘拐は含まず)。(2)
- 農村在住の既婚女性 1,329 人(15〜49 歳)を対象にしたDVに関する調査(2001 年)。
41.7%の女性が夫から身体的暴力を受けたことがあり、66.2%はだれにも相談していない。医師、警察、地域の有力者、NGO などに助けを求めた女性は延べ 6.3%に止まる。(3)
殺人と自殺による女性(15〜44 歳)の死亡率の動向
疫病、不慮の事故、妊娠・出産に関わる死亡率: 劇的に改善されているが、自殺と 殺人による死亡率は改善されていない。自殺による死亡率は、男性より女性が高く、西・北欧諸国と比較しても顕著に多い。自殺した女性の大半は、夫や、その家族から暴力を受けていた。(4)
女性に対する暴力の増加と変化
従来型: 持参金(ダウリ)の強要など、家庭内、夫や近親者からの DV。新 型: 強姦、eve teasing(未婚の女性に対する付きまといや性的嫌がらせ)、性的嫌 がらせ、ファトワ(イスラム法に照らしてある行為が適切かの解釈を示したもの。本来は限られた法学者しか出せないものを、地域の宗教家が女性を懲罰するために乱用したもの)、酸攻撃(交際を申し込んで断られた場合などに女性の顔に酸を投げつける)など、家庭の外で夫、近親者以外からの暴力。
家事使用人として住み込みで働く女児への暴力は、近年になって暴力であると認識されるようになった。
女性のモビリティの高まりにより都市の就労機会が増えた → 若年女性の単身移動。
南アジア地域に位置するバングラデシュ
※ 南アジア地域:インド、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、 ブータン、モルディブ南アジア
世界の他地域と比較した南アジア農村に集中する人口 ⇔ 世界有数の大都市 農村と都市の暮らしの格差
貧富の格差(12億のインド人のうち 2 億人は、日本人と同じ購買力を持つと言われるインドは核と原発を持つ)